□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年10月20日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。7~9月にかけて急落していたプラチナ相場ですが、10月に入ってから僅かながら安値是正の動きを見せています。景気減速懸念が強まる中で工業用素材市況のプラチナ相場が上昇するのも奇妙なことですが、現在の相場環境、今後の相場動向を考える上でのポイントを確認します。 =================================== 景気減速懸念で主要工業品相場が全面安となる中、反発したプラチナ相場 =================================== <強気派こそ失望すべきプラチナ相場の反発> NYMEXプラチナ先物相場は、10月6日の取引で一時は1オンス=1,186.50ドルまで値下がりし、2009年7月以来の安値を更新した。しかし、その後は1,250~1,300ドル水準まで小幅ながら切り返している。依然として不安定な値動きを強いられているが、世界経済の減速懸念を背景に主要商品相場が全面安の展開を強いられる中で、相対的な底固さを示した形になっている。 需給理論的には、世界経済環境の悪化はプラチナ価格にとってネガティブである。プラチナ需要構造(2013年実績)を分解すると、自動車触媒向けが43%、その他工業関連(化学、ガラス、石油など)が22%となっており、総需要の実に65%が工業生産活動にリンク付けされているためだ。その他の宝飾(33%)や小口投資(2%)に関しては景気減速がポジティブ・ネガティブ双方に働くことになるが、少なくとも世界経済の成長鈍化はプラチナ需要に対してネガティブな影響を及ぼす可能性の方が高い。… … …(記事全文4,443文字)
