□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年10月16日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。10月の金相場は、年初来安値更新後に1ヶ月ぶりの高値圏に反発するなど、不安定な値動きを強いられています。グローバル・マーケット全体が荒れた値動きを見せていますが、これまで急落していた金相場が何に注目して反発局面を迎えているのか、今後の金価格を見る上でのポイントなどについて解説します。 =================================== 揺れ動く米経済と世界経済のデカップリング論、金価格に及ぼす影響 =================================== <デカップリング論の危機が金相場を押し上げた> COMEX金先物相場は、10月6日の1オンス=1,183.30ドルをボトムに、足元では1,240ドル台まで切り返す動きを見せている。世界の金融市場が不安定な動きを見せる中、足元では7~9月にかけてみられた急激なドル高圧力が一服しており、ドル相場買い・金相場売りのオペレーションが踊り場局面を迎えている結果である。 シカゴのボラティリティ指数(VIX)は、10月15日の取引で一時31.06ポイント(前日比+8.27ポイント)まで上昇したが、これは2011年11月29日以来の高水準である。欧州債務危機のピーク段階(2011年8月のVIXは48.00ポイントを記録)程ではないが、それに近い恐怖感が示されている。S&P株価指数が200日移動平均線を割り込んだのは2012年11月以来のことであり、1月、4月、8月にみられた株価調整局面と比較しても、値動きが大きくなっている。こうした中、「リスク資産」から「安全資産」への資金シフトが観測されており、米国債同様に金相場に対しても一定のサポート効果が観測されている。… … …(記事全文4,395文字)
