□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年10月15日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。IEAの10月月報を受けて、10月14日の国際原油相場は急落しました。IEAが国際原油需給環境についてどのように報告しているのかを、論点を絞って解説します。OPECが減産対応をしない理由、原油価格を受けてのシェールオイル生産動向などについても興味深い報告が行われています。 =================================== 需要環境の激変を報告したIEA、OPECが原油安に対応しない理由は? =================================== <需要拡大圧力の消滅に直面している> 国際エネルギー機関(IEA)は10月14日、最新の「Oil Market Report(月報)」を発表した。国際通貨基金(IMF)が世界経済成長見通しを下方修正する中、IMFの成長予測に基づいて石油需要見通しを構築しているIEAが、石油需要見通しを下方修正するのは確実視されていた。しかし、2014年の世界石油需要見通しに関して、年末まで残り3ヶ月しか残されていないこのタイミングで、日量20万バレルもの下方修正は明らかなサプライズであり、原油相場は急落対応を迫られている。この発表を受けてのNYMEX原油先物相場は、1バレル当たりで前日比-3.90ドル(-4.5%)の81.84ドルまで急落しており、2012年6月29日以来の安値を更新している。 IEAの14年石油需要見通しの推移を振り返ると、今年7月時点では前年比で日量+130万バレルの9,270万バレルが予測されていたのが、8月には+110万バレル、9月は+90万バレルとなり、今回発表された10月報告ではついに+70万バレルに留まっている。これで需要見通しは4ヶ月連続の下方修正であり、累計で60万バレルもの下方修正を迫られた形になる。換言すれば、7月時点で想定されていた需要拡大幅が半分に縮小した形であり、その衝撃が今年後半の原油価格急落を構成する重要なパーツになっている。… … …(記事全文4,732文字)
