□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年08月24日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。本日は、カカオ豆とコーヒー豆の相場について取り上げます。北半球で生産される穀物は暴落商況になっていますが、こうした中でカカオ豆とコーヒー豆は底堅く推移しています。この二つの相場を支配しているロジックは異なりますが、何が市場関係者の注目を集めているのかを解説します。ともに、国内商品市場では取引されていない商品ですが、コモディティ市場における資金の流れを確認する上で参考になると思います。また、これから作付けシーズンを迎える南米産穀物生産を考える上でも、生産地が重複するコーヒー相場の動向は重要でしょう。 =================================== 豊作見通しで穀物相場が急落する中、強含むカカオとコーヒー相場の論理 =================================== <穀物相場安の中で高騰している農産物は?> 2014/15年度の穀物生産環境が豊作に向けて突き進んでいる結果、世界的に穀物価格に対して値下がり圧力が目立つ状況にある。北半球では春先から「天候相場」を迎えているが、今年度は作付け期からほぼ一貫して理想的な気象環境が実現し、そのままの状態で秋の収穫期を迎えつつある。僅か2年前には米国で半世紀ぶりとも言われる大規模な旱魃被害に見舞われたが、今年は全体的にホット・アンド・ドライ(高温乾燥)が一向に盛り上がらず、適温適雨という理想的な生産環境が実現している。 春先には、「夏には5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、秋にかけて続く可能性が高い」(気象庁)とされていたが、8月も「エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない通常の状態が続いて」いると報告されており、今や「秋から冬にかけてエルニーニョ現象が発生する可能性は、平常の状態が続く可能性と同程度」とされている。エルニーニョ現象が発生すれば、通常の季節トレンドとずれて気象環境が農産物生産に対して大きなリスクになる所だったが、少なくとも北半球の農産物生産は成功だったと総括しても問題が無い状況になっている。… … …(記事全文4,377文字)
