□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年08月11日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。TOCOMの天然ゴム先物相場は、年初来安値を更新しました。急激な円安環境下で円建て商品相場は上昇し易い地合になっていますが、ゴム相場はこうした論理とは無縁の価格形成になっています。天然ゴム市場において唯一ともいえる買い材料である円安効果が剥落する中、天然ゴム市況をどのように考えれば良いのかを解説します。 =================================== 農家の悲鳴を聞きたかがる天然ゴム相場の論理、市場退出を迫る値下がり =================================== <円安に逆行安となる円建て天然ゴム相場> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、急激な値下がり圧力に晒されている。為替市場で急激な円安が進行する中、本来であれば円建てで取引されているTOCOM天然ゴム相場は上昇して然るべき相場環境にある。ドル/円相場は、月初の1ドル=104.08円に対して、足元では106円台後半まで値位置を切り上げており、産地のドル建てオファー相場の水準を考慮すれば、保守的にみても4~5円程度値上がりは正当化できる状況にある。 しかし現実のゴム相場の方は月初の1kg=198.10円に対して、足元では180円台後半まで10円幅の値下がりになっている。9月10日安値は187.00円に達しているが、これは今年の最安値更新となる。急激な円安圧力に逆行してTOCOM天然ゴム相場が急落していることからは、天然ゴムの地合は悪いと評価せざるを得ないだろう。8月下旬は円安連動で押し目買いやショートカバー(買い戻し)が入ったが、それでも200円台回復が精一杯であることが確認された。こうした中、一段安を見込んだ仕掛け的な売り圧力も強まり始めていることが、ゴム相場のダウントレンドを加速させている。… … …(記事全文4,223文字)
