□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年08月03日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。シカゴ穀物相場の短観です。最新の穀物生産環境、それを現在のシカゴ相場がどのような視点で評価しているのか、新たなに浮上してきたリスクシナリオ、などを解説します(3,760文字)。 =================================== 安値低迷が続くシカゴ穀物相場、イールド見通し引き上げへの警戒と楽観 =================================== <ファンドのショートカバーと手仕舞い売りが交錯> シカゴ穀物相場は、安値低迷状態が続いている。CBOTトウモロコシ先物相場(12月限)は、既に1ヶ月半以上にわたって1Bu=360~375セントをコアとしたボックス相場を継続している。反発力は限定される一方、改めて大きく下値を切り下げる必要性も認識されておらず、強弱感が交錯した不安定な値動きを強いられている。急激なドル高環境下で下値切り下げを回避したことからは、トウモロコシのファンダメンタルズに弱さを見出すことは難しい一方、明確な買いテーマの設定ができないことで、方向性が定まっていない。 米商品先物取引協会(CFTC)発表の建玉報告(COTレポート)をみても、強弱バランスの評価が難しい状態になっている。8月26日時点で、大口投機筋(Non Commercials)の売りポジションは前週比-421枚の38万4,380枚となっている。8月19日の週でも9,378枚の減少であり、5月中旬から豊作見通しを背景に大きく売り込んできたファンドが、8月中旬以降に撤退を開始しているのは明らかである。ファンドの売りポジションが2週連続で減少したのは4月29日~5月26日の週以来のことであり、少なくとも毎週1万~3枚といった膨大な売り資金が市場に流入するステージは終わっている。… … …(記事全文4,842文字)
