□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年08月28日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。ドル高や需給安定化見通しを背景に軟化していた原油相場ですが、漸く下げ止まりの兆候を見せています。原油需給見通しにどのような変化が生じているのか、生じていないのか、今後の原油価格を考える際の注目ポイントなどを解説します。今回は、主に供給サイドの動向になります(4,185文字)。 =================================== サウジの産油政策から考える原油市況、年末に向けての需要拡大への対応 =================================== <原油相場、弱気派にも強気派にも与せない> NYMEX原油先物相場は、1バレル=92.50~95.00ドル水準に新たなボックスを形成しつつある。イラク情勢の緊張が伝わった6月下旬には105.00~107.50ドル水準まで値位置を切り上げていたが、その後は年末に向けての国際原油需給バランスは安定的との楽観ムードを背景に大きく値位置を切り下げた。ただ、90ドル割れを試すような展開を正当化する程に需給が安定するのかは疑問視する向きも多く、急落傾向に一定の歯止めが掛かり始めている。 為替市場では、対ユーロでドルの高値更新の動きが続いており、6月下旬の1ユーロ=1.3600~1.3700ドルに対して、足元では1.3200ドル水準までドル高(ユーロ安)が進行している。当該期間のドルの上昇率は2.9~3.6%であり、ドル高要因のみで原油価格は3~4ドル程度の下落が正当化できる状況にある。裏返せば、残りの8.5~9.5ドル程度の下げ幅が、過去2ヶ月でマーケットが原油需給バランスに楽観ムードを強めた影響と評価することができるだろう。… … …(記事全文5,305文字)
