□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年08月22日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。エボラ出血熱の被害が拡散していますが、今回は天然ゴム市況への影響を解説します。また、天然ゴム生産環境において、タイとベトナムで正反対の動きが確認されていますので、その意味も確認しておきます(3,627文字)。 =================================== エボラ出血熱と商品市況 / 天然ゴム生産意欲にみるタイとベトナムの違い =================================== <エボラ出血熱と商品市況> エボラ出血熱の感染被害が拡大している。昨年12月から西アフリカで感染拡大が報告されていたが、今年に入ってから世界的に流行する兆しを見せており、世界保健機関(WHO)は8月8日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言している。東アジアや東南アジアでも感染被害が報告され始めており、各国が水際の防衛戦術を迫られる状況が続いている。 現時点では世界経済に対する直接的な影響は限定されているため、特にこれに伴う株安や商品安といったリスク回避の動きは確認されていない。米株式相場は再び過去最高値更新を窺う展開になるなど、逆にリスクオンの地合が継続されている。投機マネーは寧ろ、高い流動性を背景に一部の関連業界を物色する動きを見せている。例えば米国防省が、富士フィルムホールディングス<4901>傘下の富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「ファビビラビル」をエボラ出血熱治療に使えるように米食料医薬品局(FDA)と協議していることを明らかにすると、富士フィルムの株価は急伸している。8月9~21日までの当落率は、日経平均株価が+2.81%だったのに対して、富士フィルムの株価は+6.38%に達しており、日本株全体のパフォーマンスを2.3倍も上回っている。今後の手続きが順調に進めば、「ファビビラビル」はFDAが最初に承認したエボラ出血熱向けの新薬となり、開発元に大きな利益をもたらす可能性があるためだ。… … …(記事全文4,428文字)
