□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年08月11日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場は下値切り下げ傾向が続いていますが、こうした中で再びイラク情勢が不安定化しています。「世界の警察」としての役割を放棄したかのようにみられていた米国が漸く動き始めましたが、原油市場の視点からこの動きをどのように評価すればよいのか検証します。また、OPECの最新月報の内容についても、ポイントをレビューします(3,909文字)。 =================================== 米軍がイラクの限定空爆開始、今後の原油相場を考えるポイントは? =================================== <米軍のイラク限定空爆でも、原油価格は上がらない理由> オバマ米大統領は8月7日、イラク北部に展開しているイスラム過激派組織「イスラムの国」に対して、「限定的な空爆(targeted airstrikes)」を承認したと表明した。「我が国民を守り、山岳地帯で食料も水もなく確かな死に直面した数千のイラク人を助ける人道的努力のため」とされており、2011年末のイラク駐留米軍撤退から初めて、米軍によるイラク空爆が実施されることになる。 米政府は、既に6月段階で「限定的な攻撃の準備」ができているとの声明を出していた。しかし、その時点では同時に「世界中の危機に対して、米国は常に介入する余裕はない」として「世界の警察」としての役割を放棄したかのような発言を繰り返し、実際の軍事行動には否定的なスタンスを示していた。しかし、「イスラムの国」がクルド人自治区に対する侵攻を本格化させる中、事態を静観できる第一線を越えたと判断した模様だ。… … …(記事全文5,012文字)
