□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年07月24日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。シカゴ穀物相場は6月に続いて7月も急落地合を形成しています。もはや解説も不要な豊作見通しが背景ですが、具体的な数値で現在の生産環境やシカゴ市場における投機資金の動きを解説します。また少し時期尚早かもしれませんが、ハーベスト・ロー(収穫期の安値)を巡る議論についても開始しておきます。弱気材料がどの時点で全て出尽くすのか、従来よりも慎重な判断が求められる相場環境に変わっています(4,052文字)。 =================================== 日に日に高まる豊作の実現可能性、ハーベスト・ローに前倒しリスクあり =================================== <大豆市場ではファンドが売り越しに> 2014/15年度の米国産穀物に対する豊作見通しは維持されている。例年であればホット・アンド・ドライ(高温・乾燥)による作柄悪化リスクに怯えて不安定な相場展開を強いられる時期に突入しているが、今年は一向に天候リスクは盛り上がらず、間もなく7月も終わりを迎えようとしているにもかかわらず、リスクプレミアムを織り込むような動きは見られない。 CBOTトウモロコシ先物市場におけるファンドの売買状況をみても、ネットロング(買い越し)は5月6日の32万5,270枚をピークに、直近の7月15日時点では10万3,722枚まで、ほぼ3分の1の水準まで減少している。依然として買い越し状態が維持されているのは、ファンドの買い玉整理の動きが実はそれ程、活発化していない結果である。ネットロングがピークを付けた5月6日と比較すると、買い玉そのものは45万1,148枚から42万5,458枚まで、実は2万5,690枚の減少に留まっている。ただ、当該期間に売り玉の方は12万5,878枚から32万1,736枚まで急増していることで、積極的な相場の押し下げを意図した売買が行われていることが確認できる。本日付けの日本経済新聞では、「シカゴ市場ではファンドの買い意欲が弱まっている」と解説されているが、天候相場不発に対する失望感といったレベルの動きではないのは明らかである。… … …(記事全文5,182文字)
