□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年07月23日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油価格は高止まり状態が続いていますが、今回は少し視点を変えてWTI原油価格について考えてみます。他油種との価格バランス、WTI原油先物の鞘など、一般的には余り注目されていない動向ですが、WTI原油価格を考える上では重要な指標になるものです。来週に主要経済統計の発表を控えていることもあって原油相場のトレンドは定まっていませんが、こうした中で発生している表面化していない大きな動きについて解説します(4,146文字)。 =================================== 余り注目されていないWTI原油価格の変化、鞘と価格差を巡る論点 =================================== <ブレントとWTIのスプレッド環境が激変> NYMEX原油先物相場は、6月13日の1バレル=107.68ドルをピークに7月15日の99.01ドルまで急反落するも、足元では102~103ドル水準まで小幅切り返す展開になっている。 6月上旬はイラク情勢の緊迫化と歩調を合わせる形で原油高が進行し、昨年9月13日以来の高値を更新した。しかし、その後はイラクからの供給不安が後退する一方、リビアからの原油輸出拡大期待が強くなったことで、最大8.67ドル(8.1%)の急落地合が形成されている。もっとも、100ドル割れは下げ過ぎとの見方が強いことに加え、マレーシア機撃墜で再びウクライナ情勢が緊迫化していること、イスラエルとパレスチナの紛争激化といった地政学的リスクが下値を支え、足元では辛うじて100ドル台を維持する展開になっている。… … …(記事全文5,227文字)
