□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年07月09日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。シカゴ穀物相場のアップデートです。今週は11日にUSDA需給報告の発表を控えていますが、そこでどのような数値が想定されているのか、その背景にはどのような動きがあるのかを中心に、主に穀物生産環境をデータに基づいて分析します。今年は食糧価格高騰が一息ついていますが、世界の食糧需給動向を左右する米国の最新事情になります。(3,722文字)。 =================================== 洪水被害さえ豊作見通しに転化したトウモロコシ、単収予想も引き上げか =================================== <世界食糧価格指数は3ヶ月連続で低下> 国連食糧農業機関(FAO)が7月3日に発表した6月の世界食糧価格指数は、前月比-3.8(-1.8%)の206.0ポイントとなり、3ヶ月連続で低下した。FAOは、「豊富な供給の結果に加え、世界的な生産の見通しが好転したことによる小麦、トウモロコシ、およびパーム油の価格低下」を主因として指摘している。 同じくFAOが公表した「穀物見通しと食糧事情」最新版によると、世界の穀物期末在庫は2012/13年度の5億0,310万トンに対して、13/14年度が5億7,390万トン、14/15年度が6億0,410万トンと、僅か2年で1億トン以上の積み上がりを達成できる見通しになっている。在庫率ベースだと、12/13年度の20.9%から13/14年度が23.3%、14/15年度が24.3%となる見通しであり、世界的な穀物需要の拡大圧力を吸収するに足る供給環境が実現するとの見落としが強くなっている。… … …(記事全文4,917文字)
