□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年06月26日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金価格は新規手掛かり難から極度の低ボラティリティ環境に陥っていますが、現在の相場ロジック、今後の相場展開の考え方を解説します。インフレと金融政策環境の二つを軸とした分析です。また、ドイツの金準備を巡る一部報道についても、概要とポイントを解説しています(5,283文字)。 =================================== 低ボラティリティとなった金価格の考え方 / 独金準備のリパトリは失敗か =================================== <低ボラティリティ環境のリスク> ドル建て金相場が再び膠着化している。COMEX金先物相場は、6月3日の1オンス=1,240.20ドルをボトムに1,300ドル台を回復する急伸地合を形成したが、同水準から一段と上値を試すことには慎重ムードも強く、上昇圧力が息切れし始めている。50日移動平均線(1,285.10ドル)、100日移動平均線(1,300.70ドル)、200日移動平均線(1,288.40ドル)などの中長期トレンドラインを上抜いたが、チャート主導でトレンドフォローの買いを入れる動きも鈍い。もっとも、改めて金相場を売り込むような動きが活発化している訳でもなく、1,300ドル割れを試すような値動きも見られない。結果的には、4月~5月下旬にかけて2ヶ月近くにわたって膠着相場が続いた1,300ドル水準でのボックス圏に回帰したのみであり、再び新たな相場テーマを模索するステージに突入した感が強い。 ドル/円相場でも同様に低ボラティリティの膠着相場が続く中、円建て金相場は総じてドル建て金相場の値動きと連動した展開になっている。東京金先物相場は、6月2日の1グラム=4,075円をボトムに4,300円台を回復する展開になったが、そこから更に上値を試す動きは見られない。年初来安値4,074円(2月5日)を下抜くことが回避される一方、改めて金相場を本格的に買い進むような動きが見られる訳でもなく、こちらもやや決め手に欠ける相場環境になっている。… … …(記事全文6,354文字)
