□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年06月20日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。国際原油市況は、相変わらずイラク情勢の進展状況に敏感に反応しています。イラク情勢については新聞やTV等のメディアでも色々と報じられていますが、本稿ではあくまでも石油市場の視点から注目点を解説します。IEAの最新分析などを手掛かりに、最新の原油需給動向・見通しを検証します(3,980文字)。 =================================== イラク情勢の緊迫化続き、石油需給バランス維持のハードルが高まる =================================== <原油価格の主役はブレント原油相場に> 中東の主要産油国であるイラク情勢が緊迫化する中、ブレント原油とWTI原油の価格動向に間に大きな違いが見受けられるようになっている。原油価格分析においては、「どの原油価格を見るのか?」が重要な意味を持つが、特に現在の相場環境では一つの油種の価格動向だけをみていると、正確な理解が難しくなる。 まずNYMEX原油先物相場に目を向けると、6月13日の1バレル=107.68ドルをピークに、その後は105ドルの節目割れを試す展開になっている。イラクでイスラム教スンニ派の武装組織と政府軍との抗争が激化し、北部の主要都市が武装組織「イラク・シリアのイスラム国(ISIL)」によって制圧される中、6月上旬にはWTI原油相場も急騰地合を形成した。しかし、今週に入ってからは「本当にイラク産原油供給に障害が発生するのか見極めたい」とのムードから、短期投機筋がいち早く利益確定の動きを強め、これまでの急騰地合に対する修正局面を迎えている。さすがに大きな値崩れこそ起きていないが、このまま上値を買い進む是非について検討が必要と見ている向きが多く、「含み益」を「確定利益」に転換させる動きが活発化している。… … …(記事全文4,952文字)
