□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年06月13日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今週は、イラクでイスラム過激派の軍事行動が活発化していることを受けて、原油価格が急伸しています。政治的には様々な解説が行われていますが、本稿では原油市場の視点からこの問題を読み解いてみます。現在の原油市場におけるイラクのプレゼンス、イラク産原油に供給ショックが発生した場合の影響等を考えてみましょう(3,586文字)。 =================================== タイミングが悪いイラクの武装勢力蜂起、石油需給バランスのリスク拡大 =================================== <WTI原油相場は105ドルの抵抗をブレイク> 原油相場が急騰している。NYMEX原油先物相場は、5月に急騰地合を形成していた反動もあり、6月5日には1バレル=101.60ドルまで軟化していた。直近高値104.50ドル(5月27日)からは、2.90ドルの下落となる。しかし、その後はほぼ一本調子に値位置を切り上げており、6月12日終値では106.53ドルと、昨年9月19日以来の高値を更新している。 今年は、ウクライナ(及びロシア)の地政学的リスクを背景に2月、4月と二度にわたって強力な上昇トレンドを形成したものの、105ドルの節目に上値を抑えられていた。しかし、今回の上昇波動では同抵抗線をあっさりと上抜いており、原油相場の地合の強さが再確認できる状況になっている。… … …(記事全文4,538文字)
