□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年06月11日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今月初めての天然ゴム市況解説です。5月下旬に200円の節目を割り込んだ後は薄商いの膠着相場と化していますが、天然ゴム需給を考える上で注目すべき動きを幾つか検証します。軍事クーデターが発生したタイの政府在庫売却議論、エルニーニョ現象の影響、中国の金属在庫を巡る混乱などを中心に、ゴム相場の現状と展望を考えます(3,677文字)。 =================================== タイの天然ゴム政府在庫売却は見送りへ、気になる中国金属在庫の動き =================================== <200円割れからの追撃売りに失敗> 6月上旬のTOCOM天然ゴム先物相場は、期先1kg=190円台を中心とした小動きに終始している。6月5日の取引では一時190.30円まで値位置を切り下げ、2009年9月以来の安値を更新した。4月下旬から約1ヶ月半にわたって200円の節目との攻防が続いてきたが、根強い需給緩和圧力・見通しを背景に、同水準を完全に下抜けした形になっている。ただ、その後の商いは活況を呈しているとは言い難く、足元ではポジション調整中心の小動きに終始している。 長らく支持線として機能していた200円割れで、売り方ファンドはチャート主導で一段安を狙いたい所だった。しかし、予想されていたような追撃売りが見られなかったことで、早めに利益確定に動いていることが、下値をサポートしている模様だ。ファンダメンタルズでは、円高傾向が一服していること、世界的な株高傾向などが支援材料になるが、安値低迷が続いている上海ゴム相場の値動きの鈍さを見る限り、年初来安値更新に伴う「通常の調整高」との理解で良いと考えている。過剰供給という基本構図には何ら変化がみられず、今年想定される在庫積み増し圧力からは、引き続きボトム確認は時期尚早と考えている。… … …(記事全文4,490文字)
