□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年06月06日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。5月の急伸地合から一転して6月の原油相場は軟化していますが、その理由を考えてみます。また、来週のOPEC総会のポイント・見方、IEAが発表したエネルギー投資に関する報告書の内容などについてもあわせて解説します。やや新規手掛かり難で不安定な相場展開が続いていますが、原油相場の現状と展望を検証してみます(3,893文字)。 =================================== 原油価格の値下がりを拒否する力 ~需給維持のために必要な投資金額~ =================================== <今夏も原油在庫は減少する見通し> NYMEX原油先物相場は、5月27日の1バレル=104.50ドルをピークに、6月5日終値では102.48ドルまで小幅値位置を切り下げる展開になっている。5月は北半球の需要期入りを控えて強力な買い圧力が観測されていたが、既に今年2度にわたって攻略に失敗している105ドルの節目を上抜くには至らず、逆にトリプルトップ(三尊天井)形成で同水準での抵抗力の強さを確認する結果に終わっている。ICEブレント原油先物相場も、5月22日には11.04ドルまで値位置を切り上げていたものの、6月5日終値は108.79ドルとなっており、約3週間半ぶりの安値を更新している。 もっとも、何か原油需給見通しに大きなネガティブ材料が浮上している訳ではなく、「ダウントレンドへの転換」というよりも、通常の「調整局面」との理解で良いと考えている。北半球の需給は着実に引き締め方向への展開を続けており、5月に6月以降のポジティブ材料を先行して織り込んで値位置を切り上げてきた反動が生じているというのが実態だろう。… … …(記事全文5,033文字)
