□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年06月03日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金価格の短期トレンド分析です。膠着相場が続いていた金相場が下振れ傾向を強めていますが、現状分析と今後の展望を考えます。今週は、ECB理事会、5月米雇用統計と二つの大きなイベントが控えていますが、金市場の視点からこれらのイベントをどのように迎えるべきなのかを検証します(4,337文字)。 =================================== 金価格は4ヶ月ぶりの安値圏に到達、ECB理事会・5月米雇用統計の迎え方 =================================== <ファンドが売り再開の「のろし」を上げる> 内外金価格の軟調地合が続いている。COMEX金先物相場は約2ヶ月にわたって1オンス=1,300ドルの節目を挟んで揉み合う展開になっていたが、足元では早くも1,250ドルの節目割れを試す展開となり、2月3日以来の安値を更新している。2~3月にかけてウクライナの地政学的リスクを織り込む前の価格水準に回帰した形であり、改めて地合の弱さが確認できる情勢と言えるだろう。 今年は年初から、1)異常気象による商品相場高、2)ウクライナ情勢を巡る地政学的リスクの高まり、3)米金融当局者が緩和政策の長期化見通しを示したこと、などから金価格に対して安値是正の動きが強くなっていた。昨年末の1,181.40ドルで今回の下げ相場のボトムを確認したとの見方も、一部専門家の間から提起され始めていた。しかし、結局はいずれも「一時的」な相場反発要因であり、持続的に金価格を押し上げていくような材料ではなかったと評価できる。米ゴールドマン・サックス・グループは、金価格の反発局面でも弱気見通しを維持する根拠として「一時的(transient)」との単語を頻繁に使用していたが、結局はこうした分析が正しかったことが明らかになり始めている。… … …(記事全文5,440文字)
