□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年12月19日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今年最後のFOMCで資産購入プログラムの縮小が決定されたことを受けて、ドル建て金相場は急落しました。今FOMCでは何が決定され、何が決定されなかったのか、その違いと意味などを、主に金価格の視点から分析します。金市場が今回のFOMCからどのようなメッセージを受け止めたのかを、読み解いていきましょう。(4,595文字)。 =================================== 転換期を迎えたQE政策、「通貨としての金」に対する逆風は今年最悪に =================================== 12月17~18日に開催された年内最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて、金価格のダウントレンドは一段と鮮明になったと考えている。米金融緩和政策がついにピークアウトに向けての第一歩を踏み出したことで、ドルの通貨不信の裏側展開として買われてきた「通貨としての金」から、緩和プレミアムが剥落する流れが決定的になっているためだ。既に米金融緩和縮小の流れは織り込み済み・消化済みといった強気のコメントも各所で聞かれるが、各種指標は金の購買力が一貫して喪失されていることを示している。年初来安値圏に近づいているものの、「価格低下→需要拡大」の動きは限定されており、年末に向けて1オンス=1,200ドルの節目を割り込む可能性も否定できない情勢になっている。 FOMC声明が発表される前の12月18日のCOMEX金先物相場は、ポジション調整中心の展開となる中、前日比+4.90ドルの1,235.00ドルとなっていた。しかし、FOMC後は再び売り圧力が強くなっており、12月のレンジ下限を試す展開になっている。本稿執筆時点の安値は1,215.20ドルとなっており、今月安値1,210.10ドル(12月6日)まで5ドルを切る場面も見られた。 今回のFOMCでは、毎月850ドルの資産購入規模を縮小する確率は五分五分との見方が強かった。雇用情勢は間違いなく改善傾向を示しているが、政策メンバーの一部から量的緩和策(QE)の継続を強く訴える声も聞かれたことで、政策変更の決定にはなお時間が必要とされる可能性も否定できなかったためだ。… … …(記事全文5,684文字)
