□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年12月16日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は、ロンドン市場の金価格操作疑惑について、最新状況を簡単にまとめています。金の価格操作疑惑は過去何十年にもわたるテーマとなっていますが、LIBORの不正操作が確定する中、金価格の指標性についても金融監督当局の調査が本格化しています。また、FOMCを控えての最新の金価格動向についてもポイントを絞って解説しています。前週の金価格が急騰・急反落を演じた理由、マーケットの金価格に対する評価が改善しているのか・悪化しているのか、金価格における新たなテーマなどについて、検証しています(3,584文字)。 =================================== ロンドン金価格の不正操作問題/ディスインフレは金価格の救世主か? =================================== 英フィナンシャル・タイムズ(FT)は12月12日、ドイツ連邦金融監督局(Bafin)がLondon Gold Fixingの価格操作疑惑に関する調査の一貫として、ドイツ銀行(Deutsche Bank)に対して文書提出を求めたと報じた。 London Gold Fixingとはロンドン時間の午前10:30と午後15:00に決定される金価格のことであり、現在はSociete General、Barclays、Deutsche Bank、HSBC、Scotiabankがメンバーとなって、相対取引で金価格を決定している。古くはロスチャイルドの「黄金の間」でイギリス系の商業銀行の代表者が集まって買いと売りの注文が均衡する価格を決定していたが、現在も欧米系投資銀行に主役を替えて、ドル建て、ポンド建て、ユーロ建ての金現物価格が決定されている。 金融市場の覇権がロンドンからニューヨークへと移行する中、金価格についてもニューヨークで取引されているCOMEX金先物価格が注目されるようになっている。そもそも、COMEX金先物価格は、金現物取引で長い伝統のあるロンドンには勝てないとみた米国が、レバレッジの効く先物取引でロンドンを上回る売買量を確保することで、金価格の決定権を奪い取る目的があったとも言われている。実際に、こうした国家戦略が存在したのか否かは分からないが、多くの市場関係者が注目するのはCOMEX金先物価格になっている。… … …(記事全文4,924文字)
