□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年12月12日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。IEAが最新の月報において原油価格の上昇リスクについて言及しました。漸く地政学的環境が安定化する中、多くの市場参加者が原油価格の下落予想に傾き始めています。こうした中、なぜIEAが原油価格の上昇リスクについて注意を喚起しているのか、最新の需給見通しを元に解説します。今週は、OPEC月報とEIA月報も発表されているため、両レポートからも重要ポイントを紹介します(3,501文字)。 =================================== シェール革命が進む中、IEAが原油価格の上昇リスクを指摘した理由 =================================== 国際エネルギー機関(IEA)は12月11日に発表した最新の月報において、今後数ヶ月間に原油価格が上昇するリスクを指摘した。需要見通しが改善する一方で、供給が伸び悩んでいることを、その理由として掲げている。 具体的には、「原油市場の参加者は(来年)第1四半期の弱含み(soft patch)に備えているが、供給と需要サイドの双方から、原油価格の上振れリスク(upside risk)が非常に高いと考えている」と記されている。 同レポートでも指摘されているように、多くの市場参加者は、1)北アフリカ・中東の地政学的環境が改善していること、2)北米のシェールオイル増産が続いていること、3)世界的な需要の伸び悩みなどを理由に、来年の原油価格について慎重な見方を有している。足元では北半球で暖房用エネルギー需要が原油価格を下支えしているが、こうした季節要因に伴う需要押し上げ効果が消滅した際に、国際原油需給が現在の高価格水準を支持しているのか疑問視されるためだ。… … …(記事全文4,657文字)
