□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年12月06日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。2ヶ月近くにわたって膠着状態が続いていた天然ゴム相場ですが、11月末の取引終了直前に急伸しました。基本的にはボックス内での反発に留まっていますが、天然ゴム市場で何が起きているのかを解説します。特に、中国の国家備蓄在庫を巡る動向に注目が集まっているため、同在庫の考え方を基礎知識を確認しながら解説します(3,426文字)。 =================================== 中国政府、国家備蓄在庫向けに天然ゴムを買い付けか? =================================== 中国は、世界最大の天然ゴム消費国である。 国際ゴム研究会(IRSG)の最新統計によると、2013年の世界天然ゴム需要は1,131万トンが見込まれているが、中国の401万トンは35.4%の市場シェアを有している。日本の73万トンの実に5.5倍の規模であり、中国の天然ゴム需要環境が僅かに変化するだけで、国際ゴム需給見通しは大きな修正を迫られることになる。 例えば、12年の中国天然ゴム需要は前年比で+6.4%の急増となっていたが、今年は+4.0%まで需要拡大ペースが鈍化したことが、世界的な景気回復局面にもかかわらず天然ゴム相場の低迷が続いている一因になっている。過去最大の需要規模であることには間違いがないものの、中国向け需要の急拡大に備えて増産体制を整備してきた生産国にとっては、中国の天然ゴム需要鈍化は晴天の霹靂とも言えるものであり、行き場を失った過剰生産が生産国・消費国の双方で在庫として積み増され、ゴム相場を11年の約半値水準まで押し下げる結果になっている。… … …(記事全文4,507文字)
