□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年11月28日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。穀物相場の現状分析と展望です。11月のシカゴ穀物市場では大豆相場の切り返しが目立つ状況になっています。そこで今回はそのロジックと、今回の反発局面の持続性について検証してみたいと思います。市場参加者がどのような数値に注目しているのか、最近発表された数値の意味などを解説します。また、トウモロコシ相場環境や今年の食糧価格低下を受けての中国の食糧政策の変化などについても、簡単な紹介を行っています(3,617文字)。 =================================== 米国産大豆相場の行方、収穫期後の海外需要動向に変化の兆候あり =================================== 世界銀行(World Bank)は11月26日に発表した最新の「食糧価格監視レポート」において、世界食糧価格指数が前年同期から12%の下落したことを報告した。昨年8月に記録された過去最高値からは16%の下落となっており、直近の6~10月期のみで6%の下落となっていることが確認されている。 昨年は米国が半世紀ぶりの旱魃被害に見舞われたことでトウモロコシや大豆価格が上昇し、代替穀物を模索する動きから世界の食糧価格全体が大きく押し上げられた。しかし、今年は「良好な気象環境と生産高の改善が、(食糧)価格の下落を支援した」と総括されており、食糧価格環境が大幅に改善していることが再確認できる状況になっている。世界銀行のAna Revenga副代表は、「継続的な(食糧)価格の下落を歓迎する」との声明を発表している。 ただその一方で、引き続き食糧価格は「過去最高値圏にある」との警戒感も示されており、南アフリカや黒海沿岸、中国、インドなどの気象環境の不確実さが、再び食糧価格に影響を及ぼすリスクが指摘されている。足元では、穀物価格主導で食糧価格全体の水準が切り下がっているが、「もろい(fragile)」ともされており、先行き不透明感が強い状況にまでは変化が見られない。… … …(記事全文4,750文字)
