□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年11月26日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金価格の短期分析レポートです。金価格の現状分析と今後の価格予想において、重要と思われるテーマについて網羅的に解説しています。現在の金相場がどのような環境に置かれているのか、何が相場を動かしているのか、他マーケットとの相関関係、今後の金価格を考える際のポイントなど、総まとめ的な解説になります(4,642文字)。 =================================== 金価格の短期分析、金価格を動かしている主要項目を総検証する =================================== 内外の金価格は、下値切り下げ傾向を維持している。COMEX金先物相場は、10月28日の1オンス=1,361.80ドルをピークに、11月25日安値は1,225.70ドルに達し、既に最大で136.10ドル(10.0%)もの下げ幅を記録している。今年の最安値1,179.40ドル(6月28日)まではまだ46.30ドルと大きな値幅が残されているが、50日移動平均線(1,307.10ドル)、100日移動平均線(1,320.60ドル)、200日移動平均線(1,393.90ドル)などは大きく下回っており、トレンドは引き続き下向きにあることが確認できる状況にある。 ヘッジファンドの日本株買い・円売り再開で、円建てコモディティ価格に対しては上昇圧力が強くなっている。しかし、東京商品取引所(TOCOM)の円建て金先物相場も、10月31日の1グラム=4,298円をピークに4,050~4,100円水準まで値位置を切り下げており、9月と10月に強力なサポートが確認されている4,000円の節目に再挑戦する環境が整い始めている。こちらも移動平均線(11月25日終値時点)をみておくと、50日(4,161円)、100日(4,197円)、200日(4,416円)となっており、中期トレンドも4,100円台中盤から後半までコア水準が切り下がっていることが確認できる。 25日のCOMEX金先物市場では、原油安に連動して一時1,225.70ドルまで軟化するも、その後は引けにかけて1,241.20ドル、引け後は更に1,250~1,255ドル水準まで切り返す奇妙な動きが観測されている。Bloombergなどでは、「銀価格の急反発に誘われた」と解説されているようだが、実際にはCOMEX金12月限のオプション納会に絡んだ動きであり、余り積極的な意味合いはない。1,250ドル水準に防戦ラインが存在したことで、同水準に鞘寄せしただけだろう。特に買い材料のない中での急伸でメディアなどの解説も混乱しているが、何か金価格のトレンド・基調に修整を及ぼすような動きではないと考えている。… … …(記事全文5,933文字)
