□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年7月3日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金価格は急落後のリバウンド局面を迎えていますが、改めて金相場の置かれている現状と展望を解説します。今回は米金融政策環境の他に実質金利などの視点からも分析を行います。また、金ETFの最新動向やゴールドマン・サックス社の金価格見通しなども合わせて紹介します。(3,392文字)。 =================================== 金価格はリバウンドするも、下げ止まりと反発との間にある距離は大きい =================================== COMEX金先物相場は、6月上旬に1,350~1,400ドル水準で揉み合った後、6月28日には一時1,179.40ドルを付ける急落地合になった。これは2010年5月以来、約37ヶ月ぶりの安値を更新したことを意味する。ただ、その後は四半期(4~6月期)末と前後して押し目買いやショートカバー(買い戻し)を入れる動きが活発化し、7月2日終値では1,243.40ドルまでの切り返しを実現している。依然として安値圏での取引になっているが、直近安値からは50ドル以上の切り返しが実現するなど、極めてボラタイルな相場展開が続いている。 まず機軸を確認しておくと、引き続き米金融緩和政策の縮小・停止を巡る思惑が金価格を圧迫する展開が続く見通しである。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)は6月18~19日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見において、「年内に購入ペースを緩めるのが適切」、「来年半ば頃に購入を終了させる」と具体的なタイムスケジュールに言及しており、今後は米実体経済(特に雇用環境)の改善を確認しつつ、現行の毎月850億ドルの資産購入を減速する時期を探るステージが続くことになるためだ。… … …(記事全文4,432文字)
