□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年5月9日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場はじり高傾向を維持しており、気が付けば年初来高値更新も窺う状況になっています。4月は需要減退懸念から急落しており、マーケットでは一段安を予測する声も大きく聞かれましたが、何が原油相場を再び押し上げているのかを検証してみましょう。今回は中国の4月貿易収支、EIAの5月月報、イスラエル・シリア情勢、米原油在庫の4点を中心に、原油相場の現状分析と今後の展望を行います(3,518文字)。 =================================== 需要減退懸念に逆行して原油価格が再び高値推移になっている理由 =================================== NYMEX原油先物相場は95~97.50ドルのレンジまで値位置を切り上げ、約1ヶ月ぶりの高値を更新している。4月上旬から中旬にかけては、中国経済の減速懸念から原油需要環境の悪化が強く警戒されたことに加え、金相場がパニック的な急落地合になったことで、一時85.90ドル(4月18日)までの急落地合になっていた。しかし、その後は着実に戻りを試す展開になっており、結果的には原油相場の本格的な値崩れは回避された形になっている。 もう少し時間軸を延長してみてみると、北米のシェール革命を背景に米国内の原油需給に対して緩和圧力が強まる中、昨年11月には84.05ドル(11月7日)まで値位置を切り下げていた。その後はサウジアラビアの大規模な生産調整などを手掛かりに1月30日には98.24ドルまで切り返したが、今年は概ねこの85~100ドルのレンジ内で乱高下を繰り返す展開が続いている。… … …(記事全文4,624文字)
