□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2013年4月11日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。USDA4月需給報告の解説です。3月28日に発表された四半期在庫を受けての需給見通し修正が行われていますが、USDAがどのような判断に基づいて数値修正を行っているのかを検証してみます。市場予測とはかなり異なる数値が出てきていますが、USDA統計に少し批判的な視点からそれぞれの数値が持つ意味、それが今後の相場見通しに及ぼす影響などを考察します。ただ、これはあくまでも期近限月の需給分析であり、期先は既に13/14年度の天候相場に突入していることにご注意下さい(3,086文字)。 =================================== USDA4月需給報告、帳尻合わせでこれまでの判断ミスを曖昧にする戦略か =================================== 米農務省(USDA)は4月10日、最新の需給報告(WASDE)を発表した。今月の焦点は、3月28日に発表された四半期在庫(3月1日時点)がトウモロコシに対してネガティブ・サプライズとなったショックをどのように吸収するかとなっていたが、シカゴ定期市場の反応はCBOTトウモロコシが前日比+4.75セントの649.00セント、大豆が-2.75セントの1,392.75セントと小動きに留まったことからも明らかなように、新たなトレンドを形成するような数値にはなっていない。四半期在庫の数値が強力なネガティブ材料であったことは間違いないが、その後の1週間近くにわたる急落地合を経て、既に材料としては消化済みとなっていたことが窺える。 まずは2012/13年度の米国産トウモロコシの期末在庫見通しだが、前月の6.32億Buから7.57億Buまで上方修正されている。ただ、市場予測はそれを更に上回る8.24億Bu(レンジは6.25億~9.25億Bu)までの上方修正だったこともあり、マーケットの第一印象は「買い材料」だった。実際、シカゴ相場は一時的に前日比+22.50セントの666.75セントまで急伸している。単純に期末在庫という帳尻の数値のみを見れば、ポジティブ・サプライズと言っても良い数値になっている。… … …(記事全文4,348文字)
