□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2012年12月21日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。IMF統計でブラジルとイラク中央銀行が大量の金準備を購入していたことが明らかになりました。その意味を読み解いた上で、金相場・需給の中長期トレンドに対する影響を考えてみます。突発的なニュースとしての消化も悪くありませんが、なぜブラジルとイラクが金準備の拡大を進めているのか、きちんと原因・背景を把握しておきたい局面です。こうした理解があれば、他国の金準備売買動向を考える際にも、手掛かりになるはずです。また、短期的な相場環境についても簡単に現状認識・見通しを提示します。来週中により詳しい分析を行う予定ですが、大枠だけ600字超でまとめています(4,003文字)。 =================================== 200日移動平均線割れの一方、ブラジルとイラク中銀が買い進むゴールド =================================== 国際通貨基金(IMF)が20日に発表したデータで、11月にブラジル中央銀行が金準備を14.68トン積み増していたことが確認された。同国は9月と10月にもそれぞれ2.00トン、17.17トンを買い増しており、これで3ヶ月連続の購入になる。現時点での金保有高は67.19トンであり、昨年末の33.61トンからほぼ2倍に急増した計算である。 ブラジル通貨レアルは、新興国+資源国という中国とオーストラリアを合計したような強さを併せ持つことで、2000年代に入ってからの新興国ブーム・資源ブームの中でその価値を高めてきた。08年のリーマン危機、11年の欧州債務危機などの有事には他の新興国通貨・資源国通貨同様に売られたが、それでも同国の実体経済とは乖離した通貨高環境にあるとの懸念が付きまとっている。少なくとも財政・金融当局はそのように考えている。… … …(記事全文5,213文字)
