□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2012年12月11日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。南アフリカの鉱山操業環境においては、労使環境と並んで電力供給問題が長年の懸案事項になっています。この電力供給問題ですが、ここにきて再びプラチナ相場で材料視する動きが見受けられます。そこで、南アフリカの電力供給環境について、基礎的状況から最新の状況まで、コンパクトに解説します。また、最近の白金相場同様について、主に資金フローの観点からもあわせて解説を行っています(3,245文字)。 =================================== 南アフリカの電力最新事情、プラチナ供給環境に新たなリスクが浮上中 =================================== 南アフリカの国営電力会社Eskomは12月3日、発電施設のトラブルを受けて、電力供給能力の2%が喪失されたと発表した。同社によると、現在のピーク時の発電能力は3万2,326メガワット(MW)となっているのに対して、夜間の電力需要ピークは3万1,389MWと予測されており、電力供給と需要とのギャップはついに1,000MWの大台を割り込んだ模様だ。Eskomは今年1月にもメンテナンスと発電施設トラブルが重なったことで、同ギャップが一時460MWまで縮小したと発表していたが、現在はそれに次ぐ電力供給危機を迎えた形になる。 1,000MWと言っても分かりづらいかもしれないが、40年以上前に建設された福島第一原子力発電所の1号機の発電能力が460MWであり、現在だと原発一基分の発電量しか余裕が無いと考えてもらえれば十分である。すなわち、現状では発電施設のメンテナンスが予想されていたよりも延長されたり、何らかの発電トラブルが発生すれば、もはや電力需要に対応できない綱渡り状態に陥っているのだ。… … …(記事全文4,449文字)
