□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2012年12月5日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金相場が約1ヶ月ぶりに1,700ドルの節目を割り込みました。米「財政の崖」の先行き不透明感が指摘されていますが、実際に金市場でどのような思惑が広がり、何が相場を押し下げているのかを解説します。また、今後の米雇用統計、FOMCといったイベントの考え方、急落局面では毎回話題になる恒例のテーマであるアジア勢、中央銀行などの現物需要動向についてもポイントを解説します。基本的に中長期の強気見通しに修正を迫るような動きではないと考えていますが、その背景を再検証して金相場に対する理解を深めたいと思います(4,489文字)。 =================================== 短期警戒と長期楽観の狭間で揺れる金相場、1ヶ月ぶりの1,700ドル割れ =================================== 12月4日のCOMEX金先物相場は前日比-25.30ドルの1,695.80ドルと急落し、引け値ベースでは11月5日以来、約1ヶ月ぶりの1,700ドル割れとなった。わずか7営業日前の11月23日には一時1,755.00ドルまで値位置を切り上げていたが、そこから早くも最大で62.40ドルもの下落幅が実現した形になる。 ギリシャ政府は3日、今年発行した国債100億ユーロ(約1兆0,700億円)を買い戻すことを提案した。買い戻し価格の上限は平均で額面の34.1%に留まることで、どの程度の応募があるのかは不透明である。ただ、これによって債務圧縮が実現すれば、ユーロ圏財務相会合の債務減免受け入れや、国際通貨基金(IMF)の支援拡大につながる可能性が高く、マーケットは欧州債務問題の先行きに対して楽観的な見方に傾いている。… … …(記事全文5,887文字)
