□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2012年11月15日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。前日に続いて、英Johnson Matthey(JM、ジョンソン・マッセイ)社が発表した「Platinum 2012」中間報告の解説を行います。前日のレポートではプラチナ需給の現状・今後の展望について検証しましたが、今回はパラジウム需給の方を考えてみましょう。南アフリカの鉱山ストライキの影響はプラチナとパラジウムでどう違うのか、パラジウムの独自要因には何があるのかなどを、データを元に考察します。需給構造にダイナミックな変化が生じているマーケットですが、まだ余りその変化が知られていないため、今後はボラティリティが高まり易くなっています(4,702文字)。 =================================== パラジムはロシア政府在庫の枯渇で、今後6ヶ月で700ドル台を確立か =================================== 英Johnson Matthey社は13日、「Platinum 2012 Interim Review(プラチナ2012 中間報告)」を発表した。プラチナに関しては南アフリカの大規模ストライキに伴う減産圧力、総需要が比較的堅調に推移していることを手掛かりに、12年の需給バランスは前年の43.0万オンスの供給「超過」から40.0万オンスの供給「不足」に転換したとの見方が示された。では、PGM(白金系金属:Platinum Group Metals)と同じカテゴリーに分類されるパラジウムに関しては、どのような需給見通しが示されているのだろうか。 帳尻をみておくと、12年は91.5万オンスの供給不足となり、昨年の供給超過幅(125.5万オンス)を相殺するには至らないものの、急激な需給引き締まりが実現したことが確認できる。パラジウム需給は1999年から2009年まで11年連続で供給超過となっていたが、10年は53.0万オンスの供給不足に転じ、11年の再びの供給超過を経て、改めて需給引き締め圧力が強くなっていることが確認できる。… … …(記事全文6,108文字)
