□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2012年11月8日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。OPEC年次石油見通しの最新版を発表しました。一般メディアでも概要が報じられていますが、当レポートではもう少し詳細にポイントを紹介したいと思います。メディア報道にはかなりミスリーディングな内容も見受けられますので、OPECが実際に伝えていることを幾つかの数値を紹介しながら解説します。膨大な文章量、データのレポートですが、OPECが見ている石油需給の世界を紹介します(3,686文字)。 =================================== OPEC年次報告、シェールオイルによって需給構造が変化する可能性を指摘 =================================== 石油輸出国機構(OPEC)は8日、「年次石油見通し(World Oil Outlook 2012)」を公表した。これは2035年までの石油需給環境をOPECがどのように考えているのかを示すものであり、今後のOPECの産油政策を考える上で重要な資料になる。PDF版だと全300ページにも達する膨大なレポートだが、ここからポイントを抽出して解説したい。 まずは価格見通しであるが、OPECバスケット価格で中期的(medium-term)には100ドル水準を維持した上で、2025年125ドル、35年155ドルとの見通しが示されている。昨年の年次石油見通しでは、今後10年は85~95ドル、35年は133ドルと予測していたため、上方修正に踏み切った形になっている。中期の相場見通しに関しては小幅上方修正に留まっているが、35年時点だと昨年から22ドル(17%)もの上方修正であり、OPECは原油価格見通しに一段と強気になっていると言えるだろう。… … …(記事全文4,922文字)
