□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2012年10月26日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今週はドイツの保有する金準備について、極めて興味深い動きが見られました。短期の相場動向に影響を及ぼすような動きではありませんが、金市場に中長期の投資を考える際には、是非とも詳細に内容を把握しておきたいものです。一般メディアではその意味が殆ど理解されていないため、国内では殆ど話題になっていませんが、本来は経済新聞などのトップニュースになってもおかしくない動きです。今週は既に金相場を二回取り上げているので、本来は他マーケットを取り上げる所ですが、昨日も新たな動きが見られたため、金市場で何が起きているのか少しマクロな視点から解説したいと思います(4,020文字)。 =================================== 世界2位の金準備保有国ドイツが、金準備を海外保管する安全性を疑問視 =================================== 今週は中央銀行の保有する金準備を巡って、極めて重要、かつ、興味深い動きが見受けられた。きっかけになったのは10月22日にドイツ連邦会計監査院がドイツ議会に行った報告である。すなわち、ドイツ連邦銀行(中央銀行)に対して、海外に保管されている金準備資産の検査を行うように求めたのである。 金準備はその機密性の高さから何処に保管されているのか詳細な情報が提供されることは殆どない。このため、どうしてもかぎ括弧付きの「関係者」発言などに対する依存度が高く、陰謀論的な評価が付きまとうことになる。しかし、今回はドイツの監査当局、ドイツ議会、ドイツ連邦銀行という国家の重要機構が金準備についての態度表明を行っているため、比較的冷静な評価が可能な状況にある。… … …(記事全文5,147文字)
