□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2012年10月24日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。米業者は10万トン以上の穀物輸出成約についてUSDAの報告が義務付けられており、それは一般にも公開されています。23日はメキシコがトウモロコシを大口成約しましたが、そこで珍しい報告が行われました。異常気象による記録的な凶作の影響が、ドミノ倒しのように消費国でも異常な動きを促しています。必ずしも一般的なニュースではありませんが、穀物需給の現状・見通しを考える際には、掘り下げた分析が必要と考えています。何が異常であり、それが何を意味するのかを解説します。また、短期的な穀物相場動向についても分析を行います(3,644文字)。 =================================== メキシコが米国産以外のコーンを輸入成約、米国産だけには頼れない時代 =================================== 10月23日、米農務省(USDA)から極めて珍しい発表が行われた。すなわち、2012/13年度積みでメキシコ向けに非米国産(non-U.S. origin)トウモロコシ27万トンの大口輸出成約が、民間業者から報告されたと発表されたのだ。産地選択権(optional origin)付き成約の修正報告になるが、米国産ではなく「非」米国産の大口輸出成約が報告されるのは、極めて珍しい現象である。 米国は世界最大のトウモロコシ生産国であり、今年度(12/13年度)は50年ぶりの旱ばつ被害に見舞われたと言っても、32%の生産シェアが予測されている。世界のトウモロコシ生産の3分の1は、米国産になっているのだ。これは輸出入市場シェアでも大きな変化はなく、純粋に需給バランスのみで考えれば、米国は海外からトウモロコシを輸入する必要性が全くない。… … …(記事全文4,882文字)
