□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2012年10月23日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。10月中旬の原油市場では、WTI原油相場が膠着化する一方、ブレント原油に対する調整圧力がやや目立つ状況にあります。その一つのきっかけとして、ゴールドマン・サックス社の原油需給見通しに比較的大きな修正・転換が行われた影響が指摘されています。2010年代という少し長めの期間の石油需給見通しですが、マクロな視点で考える際に何がポイントになり、それがどのような需給構造の変化をもたらすのかを検証します。ゴールドマン・サックス社の分析内容を紹介した上で、それに対する批判的な見解もあわせて紹介します(3,356文字)。 =================================== 原油相場の新たな均衡点は90ドル?、ゴールドマン・サックスの中期分析 =================================== NYMEX原油先物相場は、1ヶ月間にわたって87~94ドルを中心としたボックス圏での取引を継続している。引き続き石油需要の下振れリスクが上値を圧迫する一方、90ドル割れでは下げ過ぎ感も強く、明確な方向性を打ち出せていない。10月22日には90ドルの節目割れで買い方のストップロスを巻き込む動きもみられたが、現段階ではボックス圏内での値動きに留まっている。 一方、ここにきてブレント原油相場に対して調整圧力が強くなっていることには注意が必要である。ICEブレント原油先物相場は、10月11日の114.95ドルをピークに、22日には終値ベースでも110ドル台を割り込み、9月下旬のレンジに回帰している。ブレント原油とWTI原油の鞘(=ブレント原油-WTI原油)は依然として20ドル水準を維持しているが、10月11日の22.18ドルをピークに、こちらも縮小傾向を見せている。22日終値時点では20.79ドルとなっている。… … …(記事全文4,672文字)
