□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2012年10月22日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金相場はQE3導入前の価格水準まで反落していますが、現在の金市場で何が起きているのかを解説します。QE3の織り込みは終わったとの議論もかなり頻繁に見掛けるようになっていますが、それとは違った視点を提示します。また、WGCが第3四半期のデータ分析を行ったレポートを発行していますので、その内容についてもポイントを絞って紹介します。同レポートの現状分析には特に目新しい内容はありませんが、中長期の強気派が何を見ているのかが良く分かる内容になっています。エコノミストからの批判が強い表題のテーマについても、このレポートを手掛かりに簡単な回答を示します(3,982文字)。 =================================== 顕在化していないインフレリスクに、金市場が過剰反応している理由 =================================== COMEX金先物相場は、10月5日の1,798.10ドルをピークに、15日には1,750ドルの節目を割り込み、19日には一時1,716.00ドルまで値位置を切り下げている。9月7日以来の安値を更新しており、9月13日に量的緩和第3弾(QE3)の導入が決定された前日終値1,733.70ドルさえも下回る展開になっている。 マーケットではQE3に伴う金相場の押し上げ効果を織り込んだ否かを巡る議論が活発化しているが、現状分析においてはそのような難しい議論に深入りする必要はない。相場構造は極めて単純であり、投資家のリスク選好性が後退したことによって、「リスク資産」としての金相場も売られたに過ぎないと考えている。… … …(記事全文5,297文字)
