… … …(記事全文3,345文字)シンガポール在住FPの花輪陽子です。
■高市相場で株式市場はどこまで上がる?
高市氏が日本で初めての女性首相となりました。市場では高市氏の勝利を織り込んでいなかったため、発表翌日の月曜日には日経平均株価が大幅に上昇しました。女性リーダー誕生による象徴的なインパクトと、「新しい日本」への期待感が市場心理を押し上げた格好です。副総裁には麻生氏が就任し、懸念されていた債券市場もいまのところ落ち着いています。為替は1ドル150円台と円安ドル高が進み、輸出関連株が買われています。
この円安基調はしばらく続く可能性があります。米国との金利差が依然として大きく、日本が本格的な利上げに踏み切れない以上、為替は円安方向に振れやすいでしょう。とはいえ、円安は輸入物価の上昇を通じて家計への負担を強める側面もあります。株高・円安の恩恵を受ける企業もあれば、コスト高で苦しむ業種もあり、格差が広がる相場でもあります。
■円安で日本のモノが「安く」感じる実感
私は現在、MBAの授業でファミリーオフィスの講座を受けるために一時帰国しています。円安がさらに進んだことで、シンガポールのカードで決済すると日本のモノがとても安く感じられました。免税店でのお菓子や化粧品の買い物も、以前よりお得です。街を歩いていてもインバウンドの観光客が非常に多く、円安が日本経済に与えるプラス面も強く実感しました。
20代の頃は海外の免税店で化粧品を買うのが楽しみでしたが、今は日本の空港の免税店が世界的にも安い部類に入ります。税金がかからない分、国内デパートより13%ほど安く、品揃えも豊富。売り切れていた限定品や人気コスメが手に入るのは嬉しいですね。
20年ぶりくらいにブランド物のリップを購入しました。普段はプチプラコスメ派ですが、人にもらって良かったものはリピート買いするようにしています。価格は当時の1.5〜2倍ほどになっていましたが、円安効果と自分の収入が増えたこともあり、あまり高いとは感じませんでした。インフレ時代には「価値が上がるもの」を持つことが重要ですが、それ以上に、自分の収入を上げていく努力が欠かせないと改めて感じました。
■キャシー・ウッド氏へのインタビューで見えた未来
