… … …(記事全文2,188文字)狭義のインフレーションとは、総需要すなわち名目GDPが「膨らむ」経済現象である。何しろ、インフレートという言葉自体が「膨らむ」なのである。
英語ではなく、日本語でインフレを表現するとどうなるだろうか。まさしく「膨らむ」もしくは「膨張」であろう。
言葉の定義からして、総需要の膨張こそがインフレーションなのである。
それでは、インフレとは「いかなる環境」で起きるのだろうか。ここに、経済学の様々な誤解(あるいは誤認識)がある。
例えば、
「日本銀行が国債を買い入れると、インフレになる」
である。
日本銀行が国債を買い入れる際には、日銀当座預金を発行する。日銀当座預金という貨幣は発行されるのだ。
とはいえ、日銀が買い入れるのは、あくまで既発債である。
