… … …(記事全文2,038文字)レバレッジとは、元々は「梃子の原理」である。小さな力で、大きな効果をもたらすことを意味する。
実は、資本主義はレバレッジが前提になっている。
例えば、手元に1億円の自己資金しかない企業が、銀行から9億円を借り入れ(=レバレッジ)、10億円の工場を建設し、製品を生産する。当たり前だが、1億円で工場を建設するよりも、大きな利益が期待できる。
需要が十分という前提だが、借り入れと投資(※資本を投じる)により生産性を高め、生産量を拡大することが経済成長であり、資本主義なのである。
もっとも、昨今はレバレッジという用語は「小さな保証金を入れ、多額の借り入れで株式を購入する」信用取引の際に使われるケースが多い。
実は、株式ではなく、不動産を購入する際にもレバレッジは使われている。すなわち、住宅ローンだ。
自己資金が200万円の家計が、200万円の住宅を購入する。小さめの、狭い住宅になるため、居住という便益は小さくなる。
それに対し、200万円を頭金とし、2800万円を借り入れ、3000万円の住宅を購入した。当然ながら、200万円の住宅で暮らすよりも便益は大きくなる。
問題は、居住ではなく、住宅の価格上昇を狙った「借入と支出」である。即ち、投機だ。
