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週刊三橋貴明 ~新世紀のビッグブラザーへ~

三橋貴明(経世論研究所所長)

三橋貴明

経済成長と貨幣

経済成長とは、GDP(実質値)の拡大を意味している。

実質GDPであるため、生産額ではなく、生産量の増大が必要だ。

生産量を増やすためには、投資により生産性を高めなければならない。

もっとも、個人あるいは家計にとっての「豊かさ」は、一般的に生産量ではなく金額で測られる。すなわち、貨幣量だ。

つまりは、生産に応じた貨幣が社会に供給されないとなると、生産量が増えたとしても、家計の豊かさは減少することになる。

例えば、ある人物が一年間に100生産した。単価が100円だとすると、所得は1万円だ。

翌年は200生産したとしても、貨幣量が不十分で、単価が下がってしまった場合、所得の金額が2万円に至らないということは普通にあり得る。要するに、デフレーションだ。

実際、中世の日本では貨幣(銅銭)が不足し、経済成長が抑制されがちだった。

現在の貨幣は、主流となっているのは銀行預金である。つまりは、銀行預金の総額が減ってしまうと、生産性が上昇したとしても、家計には十分な所得が染み渡らないことになる。

銀行預金が減少するなど、あり得るのか? と、考えがちだが、普通にあり得る。何しろ、銀行預金は銀行融資が返済されると、消滅する。

 

【日本の非金融法人企業の借入(兆円)】

http://mtdata.jp/data_100.html#kariire

 

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