… … …(記事全文1,958文字)資本主義とは、主に企業が銀行から資金を借り入れ、投資により生産性を高め、生産量を拡大することで経済を成長させるモデルである。
企業に限らず、経済主体の借り入れの増加は「資金過剰」。逆に、借り入れの返済は「資金不足」と呼ぶ。
厳密には、
◆資金過剰:資産の増加もしくは負債の減少
◆資金不足:負債の増加もしくは資産の減少
になる。
要するに、純資産が増えた場合(もしくは純負債が減少)は資金過剰、純資産減少(もしくは純負債増加)が資金不足というわけだ。
資本主義経済が「借入増」により成長していく以上、当然ながら経済成長している国の企業は資金不足「でなければならない」。
さらには、国家には企業以外にも大きな借り手がある。もちろん、政府である。
政府が国債を発行し、財政赤字になれば、純負債の増加になる。当然、資金過剰だ。
逆に、政府が財政黒字を達成し、国債残高を縮小させれば、純負債の減少であり、資金不足となる。
国家の二大経済主体であり政府と企業の資金過不足を見れば、その国の経済状況が分かる。
当たり前だが、経済が成長している国は政府もしくは企業、あるいは双方が資金不足状態にある。政府と企業の資金過不足を合算した指標を「ネットの資金需要」と呼ぶ。
ネットの資金需要が十分に「マイナス」であれば、十分な借り入れによる資金創出と、投資としての支出されていることで、経済成長率は高まる。
【日本の企業・政府の資金過不足とネットの資金需要(対GDP比%)】
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