… … …(記事全文2,284文字)プライマリーバランス(基礎的財政収支、以下PB)とは、政府の歳費について、国際関連費用を除き、支出と収入をバランスさせるという考え方である。厳密には収支のバランスがPBと呼ばれる。
そもそも、グローバルには政府の債務(負債)について、対GDP比で「引き下げていく」あるいは「安定させる」ことで財政規律達成とする、奇妙な考え方があった。
国債が自国通貨建てである以上、政府債務対GDP比にそれほど意味があるとは思えないわけだが、とりあえず「グローバルにはそうなっている」という話だ。
日本も、政府債務対GDP比の安定化を目指したのだが、97年のデフレ化以降、名目GDPの成長率がマイナス圏に沈み、国債の金利を下回るようになってしまった。
「ならば、名目GDPを引き上げる財政拡大を」
とはならず、2001年に政府債務残高を減らすことで、政府債務対GDP比率を引き下げる「PB黒字化目標」が採用されてしまった。
