… … …(記事全文2,144文字)日本では不思議なことに、
「円安だから日本銀行は利上げをする必要がある」
と、為替レートと中央銀行の金融政策を紐づける主張が後を絶たない。
そもそも、為替レートは金融政策だけでは決まらない。政府の施策(為替介入など)、物価の差、貿易収支、経常収支など、様々な要因が為替市場でメルティングされ、市場の「思惑」で決定される。
実際、6月16日に日銀が政策金利を1%に引き上げたものの、その後の為替レートはむしろ円安方向に動いた。
加えて、為替レートは日銀の所管ではない。財務省だ。
財務省こそが、財務省設置法により、
「第三条(略)通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保」
と、為替レートの安定確保を任務として与えられている。だからこそ、財務省は外為特別会計として、為替レートをコントロールする外貨準備を管理しているのだ。
