… … …(記事全文2,016文字)経済とは、誰かが負債を増やし、支出しなければ成長しない。資本主義経済において、通常は借入の主役となるべきは企業である。
企業が銀行融資を受け、投資を中心とした支出をする。支出は、当然ながらGDPとなる。
同時に、政府の財政赤字も、
「国債を発行し(負債を増やし)、支出する」
ことでGDPを積み上げる。
毎年、毎年、誰かが負債を増やし、支出を拡大しない限り、GDPは拡大しない。
特に、企業が増やすどころか、借入金の返済を増やしてしまうデフレ期には、政府が財政赤字を増やさなければならない。
企業や政府の負債拡大の状況は、日本銀行の資金過不足統計により判明する。
資金過不足が「資金過剰(+)」の場合、経済主体は資産を増やしているか、もしくは負債を縮小させている。支出を減らしている以上、当然ながらGDPにはマイナス方向への影響を与える。
逆に、資金過不足が「資金不足(-)」ならば、資産を削減しているか、負債を増やしている。負債は支出されるため、GDPはプラス成長に向かう。
資本主義経済は、誰かが資金不足(負債拡大)にならなければ、成長することが不可能な経済モデルなのである。
負債を増やすべき主役(企業、政府)の資金過不足を合計すると、ネットの資金需要が計算される。
ネットの資金需要が「マイナス」の方向に向かえば向かうほど、誰かが負債を増やし、支出している。つまりは、GDPが成長の方向に牽引されることになる。
【日本の企業・政府の資金過不足(左軸)とネットの資金需要(右軸)】
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