… … …(記事全文3,024文字)個人情報漏洩急増の背景にはAI進化に伴う2つの要因がある。一つは仕掛ける側、もう一つは仕掛けられる側の要因だ。
●AIの進化は諸刃の剣
<2026年10月14日 アエラ>
まず、サイバー攻撃を仕掛ける側にとって、AIの進化は、サイバー攻撃のハードルを下げるという劇的な効果がある。
<2026年10月9日 Devdiscourse>
AIの進化は次の4つの壁を取り除いた。
- ①技術スキルの壁
従来は高度なプログラミングやネットワーク解析の専門知識が不可欠だったが、AIに自然言語で「このシステムの脆弱性を突くコードを書いて」「フィッシングメールを作れ」と指示するだけで、実用的なマルウェア(悪意のあるプログラム)や攻撃コードが生成できるようになった。侵入後の横展開や認証情報の探索といった、以前は熟練者しかできなかった作業も、低スキルの攻撃者がAIに実行させられるようになっている。
- ②時間と労力の壁
偵察、脆弱性の発見、悪用コードの作成といった工程が大幅に短縮された。従来は数週間かかっていた侵入作業が、AIエージェントを用いると10時間未満で完了した事例も確認されている。脆弱性の発見から悪用までの時間が24時間以内に短縮されたとの報告もある。
- ③言語・品質の壁
AIは完璧に近い日本語や英語の文面を瞬時に大量生成し、ターゲットごとにパーソナライズしたフィッシングメールを作成できる。以前の不自然な表現による見破りやすさがほぼ解消された。
- ④スケールの壁
一人または少人数で多数のターゲットを同時に攻撃可能になった。国際ハッカー集団Qilinは「AIを使うことで攻撃対象を週に数十社から数百社に増やした」と述べているという。AIエージェントは疲れず並行して攻撃を続けられるため、狙う価値の基準も緩くなっている。
<2026年10月14日 FNNプライム>
https://www.fnn.jp/articles/-/1132300
次に仕掛けられる側(企業)だが、AIの進化は、企業がこれまで察知できていなかった過去のサイバー攻撃を発見したり、潜在的な脆弱性を特定したりと、企業側のセキュリティ強化に寄与している。
<2026年5月23日 innovaTopia>
例えば、AIによる過去の攻撃の発見は、最近の情報漏洩件数急増の理由の一つになる。これまで企業が把握していなかった侵入の事実が、AIの検知や解析によって明るみになり、企業が公表するケースが増えたのだ。





