… … …(記事全文2,993文字)中編で述べたように、人為的地球温暖化説に対する異論・反論が多数存在するにもかかわらず、人為的温暖化説だけが「正解」として君臨している背景には、巨大かつ重層的な支配構造が横たわっている。
●人為的地球温暖化説で得をする人たち
明白なのは、「人為的温暖化説は脱炭素やエコという巨大ビジネスと結びついている」という事実だ。CO2を“悪”と定義することで、CO2排出権取引や再生可能エネルギー、電気自動車(EV)といった新たな産業領域が産み出された。また、「地球規模の危機」という大義名分は、国家を超えた規制や炭素税を大衆に受け入れさせる政治的効果も持ち合わせている。
<2025年5月28日 キヤノングローバル戦略研究所>
地球温暖化対策の旗振りをしているのが世界経済フォーラム(WEF)だ。WEFは世界のリベラル支配層のフロント組織で、彼らが進める地球温暖化対策には、巨大なエコビジネス創出だけでなく、様々な「裏の目的」が存在すると目されている。
<WEFが地球温暖化対策を推進する“裏”の目的>
●2つの事件
こうした見方に加えて、人為的地球温暖化説に対する不信感を決定的にした2つの出来事がある。ホッケースティック曲線と、クライメートゲート事件だ。
- ①ホッケースティック曲線
1998年、古気候学者マイケル・マン氏は、樹木の年輪などから過去1000年余りの気温を再現し、20世紀に気温が急上昇する「ホッケースティック曲線」を発表した。だが、彼が発表したこのグラフは、中世温暖期の気温上昇を目立たなくし、近年の気温上昇だけを強調しているとして批判を招いた。
<マイケル・マン(IPCC)が第3次評価報告書(2001年)で発表した気温グラフ「ホッケースティック曲線」>
批判を受けたIPCCは、第5次評価報告書(2013年)で中世温暖期を復活させ、ホッケースティックは消滅した。
<第5次評価報告書(2013年)>
ちなみに、中世の温暖期はもっと暖かかったとする研究もある。それが事実ならば、現在の気温上昇は人類にとって経験済であり、産業革命(18世紀後半)以降人類が排出したCO2によるものとは断定できなくなる。
<中世の温暖期は現在よりも暖かかったとする複数の温度再現研究結果をまとめたグラフ。これが正しければ、千年前は今より暑かったことになる>
- ②クライメートゲート事件
クライメートゲート事件とは、2009年にイースト・アングリア大学気候研究ユニットのメールが大量に流出し、人為的地球温暖化説に都合の悪いデータの扱いや、反対意見の研究者を査読から遠ざけようとするやり取りがあった、とされる事件である。






