… … …(記事全文2,802文字)やはり米イスラエルはイラン戦争を終わらせる気はない――。6月2日、イランは米国との戦闘終結に向けた覚書を巡る交渉を停止した。イスラエルのレバノン攻撃の停戦合意違反がその理由だ。
●5度目の交渉決裂
<2026年6月2日 読売新聞>
イランのアラグチ外相は交渉停止について「米国とイスラエルが停戦違反の責任を負う」と米イスラエルを非難した。アラグチ外相の非難は真っ当だ。
<イラン アラグチ外相>
イラン戦争勃発後、米イラン間の交渉決裂はこれで5度目だ。
<5度目の交渉決裂>
米国とイランが核開発や停戦に関し合意する直前にイスラエルが破談にするのは今に始まったことではないが、米ニュースサイト「アクシオス」によると、今回のイスラエルのレバノン攻撃について、トランプは電話協議でネタニヤフを痛烈に罵倒したという。
<2026年6月1日 アクシオス>
ネタニヤフはトランプの罵倒に対し「わかった、わかった」とトランプをいなした後(アクシオス報道)、X(旧ツイッター)に、「ヒズボラの拠点ベイルート(レバノンの首都)とレバノン南部への攻撃は、計画通り実施する。」と投稿した。
<2026年6月2日 ネタニヤフの投稿>
トランプの罵倒などネタニヤフにとっては“馬耳東風”だ。
●罵倒は茶番?
トランプのネタニヤフ罵倒について、「トランプとネタニヤフの間に亀裂が入った」「よく言った」とトランプを評価する声もあるが、繰り返される「米イラン間の合意をイスラエルが壊す」パターンに、「いつものプロレス(茶番)」と見る向きも多い。筆者は、トランプのネタニヤフ罵倒は事実かつ本音だが、それをリークするところまで“シナリオ”だったのではないかと見ている。
<トランプのネタニヤフ罵倒は「茶番」?>
実際、ネタニヤフはトランプに罵倒されたにも拘らず計画通りレバノンを攻撃し続けている。これに対しトランプは「私はビビ(ネタニヤフ)が大好きだ」と公言し、ネタニヤフも「午前中に(トランプと)意見が違っても午後には共通点を見い出すことができる。」と述べている。トランプが本気で激怒しているならば、このような「火消し」を行うはずもない。案の定、米国はその後も「自衛」の大義名分を掲げ、イスラエルと歩調を合わせるようにイランへの攻撃を再開している。







