… … …(記事全文2,915文字)10月1日、イスラエル軍がレバノンの地上侵攻を開始した。後の歴史家はこの日を「エゼキエル戦争、第三次世界大戦が始まるXデーだった」と振り返るのかもしれない。
●「見える戦争」
<2024年10月1日 毎日新聞>
イスラエルのレバノン侵攻は、ヒズボラの幹部たちに壊滅的な打撃を与えた直後に行われるという、極めて戦略的なものだった。
レバノンに侵攻する2週間前、イスラエルは斬新かつ非道な攻撃を行った。
レバノンの武装政治勢力「ヒズボラ」は、傍受されるリスクが高いスマホに代わる通信手段としてポケットベルを5千人のメンバーに配布していた。すると17日、それらのポケベルが一斉に鳴り出し、その5秒後に突然爆発、12人が死亡し、約2700人が負傷した。5秒後というのは、ポケベルが鳴って通信内容を確認しようとして顔に近づける時間を計算に入れたものだった。中には鳴り出した卓上のポケベルを取って父親に渡そうとした9歳の女の子が爆発で死亡したケースもあったという。
<2024年9月18日 NHK>
<ヒズボラメンバーに配布された台湾メーカー「ゴールド・アポロ」ブランドのポケットベル>
下の映像は買い物をしている男性(ヒズボラメンバーと思われる)のポケット付近がいきなり爆発して倒れるシーンだ。このようなテロが5千人に対して同時に行われた。
<2024年9月18日 BBC(閲覧注意)>
https://www.youtube.com/watch?v=HShrFBWEC2E
また翌18日には、ヒズボラメンバーに渡されていたトランシーバー数百台も爆発し、25人が死亡、少なくとも650人が負傷した。ちなみにトランシーバーは日本企業アイコムの製品だったというが、同製品は10年以上前に製造終了しており、ハンガリーの企業に商標使用を許可していたという。前日に爆発したポケットベルも同じハンガリーの企業が製造元であったことから、同企業がイスラエルのテロ工作に関与していた可能性が高い。
ここまで書いたら殺される!? メディアが絶対報道できない「裏話」
上村史朗(ブログ「夢と勇気とサムマネー」運営)