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株好きFPかたやま りえの株式投資&ときどきマネーの話

かたやま りえ(株好きファイナンシャルプランナー)

かたやま りえ

note×Google提携で何が変わる?株価は? 財務分析から見える成長性
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今日もおつかれさまでした。

トランプ政権が始まりましたね。

トランプ氏のひとことで

株価が揺れ動くことが増えそうですが、

いつもと変わらず決めたルールで

やっていきたいですね。


◆今週の気になるニュース

15日 12月米国消費者物価指数は、

前年同月比で2.9%上昇し、

前月の2.7%から伸びが加速しました。

食品とエネルギーを除いた

コアCPIは前年同月比で

3.2%プラスとなり、

前月の3.3%から低下し、

市場予想の3.3%を下回りました。


16日 1月米国の小売売上高

前月比0.4%プラスとなりました。

4ヶ月連続のプラスでしたが、

市場予想の0.6%プラスを

下回る結果となりました。


23日からの日銀金融政策決定会合では

利上げを決める見通しです。

ぜひ、確認してくださいね。


◆今週の取引

1月16日 

アンビションDXホールディングス(3300)

2,150円100株買い増し

平均購入単価1,870円300株保有

週足13週移動平均線に

タッチしたあたりで買い増しです。

目標株価2,640円→

2,750円(PER8倍程度)に変更

取引は以上です。


◆note(5432)株急上昇の背景は?

noteは、個人(クリエイター)が

テキスト、画像、音声、動画

などのコンテンツを投稿・販売できる

プラットフォームを運営しています。

1月14日の2024年11月期

の決算発表と同時に

Googleとの資本業務提携と

第三者割当増資を発表し、

大きな注目を集めました。

この提携により、Googleは

noteの発行済み株式総数の

6.01%を取得し、

約4.89億円を出資することに

なります。

資本業務提携とは、

企業同士が業務面で技術

ノウハウを共有し、

協力関係を築きながら、

株式保有を通じて

資本関係も構築する経営戦略です。


第三者割当増資とは、

特定の第三者に新株を割り当てて

資金を調達する方法です。

本業務提携を実現する

手段として活用されることが多く、

取引先や金融機関などを割当先として、

資金調達と関係強化を

同時に実現できる

という特徴があります。


IR資料から見える重要な

ポイントとして

①noteの利益成長について

②今回のGoogleの出資による

財務の変化

について解説します。


①2020年から2026年予想までの

売上高成長率の平均は16.6%です。

利益は、2023年まで赤字で、

2024年に黒転しました。

2024年11月期は売上高33.1億円

に対して営業利益は0.5億円でした。

利益率は1.5%です。

情報通信系企業であれば

20%はほしいところです。

利益はまだ限定的です。

利益が少ないため、

今日1月22日現在の

PERは140.14倍

と非常に高い水準です。

私自身はこの時点で投資対象には

ほぼしませんが、

もし将来性があり

投資するのであれば、

今後の利益がどのくらいに

なるのかを考えて

検討するかと思います。


しかし、決算資料を見ると、

財務指標では

「売上総利益を最重要視、最大化する」

と記載があり

営業利益の成長目標については

明確な記載がないのです。


「売上総利益」とは売上高から

売上原価を差し引いた

利益のことです。

noteの原価は、

プラットフォームの維持費用や

法人向けサービスに

係る費用くらいなので

原価が少なく済むビジネスです。

クリエイターのコンテンツには

原価はかかりません。


では、営業利益を左右する

販管費の内訳をみると、

広告宣伝費はほとんどなく

人件費が39.2%と一番高く

決済手数料は23.7%と

2番目に多くなっています。

売上高に対する

人件費比率は、ピークの

2022年の65.7%から

減少傾向にあり、

生産性が向上しています。

四季報の平均年収欄を見ると

700万円で

日本の平均より

高い給与が出ている

ことがわかります。

今後も給与は

維持または上げていく可能性は

高いでしょうから

ここをカットすることは

考えづらいです。

また、決済手数料の削減は

難しいため

コストダウンの余地は

限られています。

そうなると売上を最大化し、

原価を抑えるしか

ありません。

利益が少ないということは

なかなか株価は

割安にはなりませんので

投資対象としては疑問が残ります。


②今回Googleによる第三者割当増資で

984,200株を新たに株式を発行し、

資金調達額は約4.89億円です。

これにより貸借対照表は、

上の図表のように

現預金と純資産の部分にそれぞれ

4.89億円が増加したということです。

これにより自己資本比率も増加します。

なお、2024年11月期の自己資本比率は

45.2%なので、現在も十分安全です。


2025年1月29日に実施予定のため

今回の本決算の貸借対照表には

反映されていませんが

次回の決算では、

4.89億円が貸借対照表にプラスされ、

財務キャッシュフローの項目にも

プラスで記載されることになります。

今回のGoogleとの提携で

大幅に業績が成長するという

わけではありませんが、

生成AI技術を活用した

新サービスの開発が加速が期待され

クリエイターにとって

より利用しやすい

環境になると期待されています。

私もnoteは利用していますので

今後の使い勝手がどう変わっていくか

楽しみです。


今週は以上です。


*参考資料

2025年11月期決算説明資料

Google International LLC との資本業務提携及び第三者割当による新株式発行 に関するお知らせ


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