… … …(記事全文3,521文字)規範や不文律に少しでも抵触するか、そうメディアで取り上げられたら、責任をとらされるというなら、リスクをとって想像する精神を持つ挑戦者はいなくなるだろう。かわりに、上っ面だけ行儀がよく、中身のないきれい事を並べ立てる者が幅を利かせる。
それは、現代日本の病である。プロ野球名門球団でたまたま露出しただけである。あなたの会社も組織もそうかもしれない。
だが、より重大なのは、GDPの5割相当のカネを支配する国家財政機構である。批判精神を失った盲従メディアが宣伝に励む。
財務官僚の国の借金は悪だとする日本特有の基礎的財政収支均衡主義(プライマリーバランス=PB、政策経費は税収の範囲内にとどめる)は1947年平和憲法・財政法4条の土台に構築され、平成バブル崩壊後に国家の太い骨(骨太の方針)となった。PB黒字化をオールドメディアは全面的に支持し、それに異を唱える記者は居場所がなくなった。メディア幹部に昇進するのはきれい事を並べたてる事なかれ主義どうしの争いで勝ち残った要領のよい者たちである。メディアの質はこうしてボロボロになり、教条主義だけが幅を利かせる。
